昨日(2019年12月17日)、児演協しばいの大学戯曲研究講座vol.3「デバイジングは、傑作を生み出せるか?」終了しました。
年間受講生3人&単発受講生3人&副担任1名。少なかったのでテーブルをくっつけて。
プロかアマか、原作は有るのか無いのか、人間芝居か人形劇か、はたまた影絵芝居か、などなど参加者それぞれの創作現場の経験談(つまり悩み)を共有しながらデバイジングという集団創作の可能性や注意点などについて、ゲストの叶雄大さんと一緒に考えました。
今回は、『トッケビ』(むすび座×鹿児島子ども劇場)でお世話になった韓国の演劇プロデューサー、ボギョンさんが参加してくださったので、雄大さんのイギリス留学時代の話と合わせて、創作現場で見えてくる日・英・韓の国民性の違いなどについても話が出来ました。
やっぱり日本人は「自分を出すところからのスタート」なんだよなあ。だからゴールも「自分を出せた」になりがち。
市民劇や子ども達の劇作りワークショップとかはそれでいいと思うの。むしろ、劇というフィクションを通すことでその人の本当の声や表情や仕草が出てくるってすごいことだし、それこそ演劇の力だって思う。突き詰めていけば、その中に「人間ってなんだ?」って疑問も入ってる。
でもプロは、その体験を観客にまで届けなくてはいけないでしょ。観ている人の本当の声や表情や仕草や記憶が劇によって呼び覚まされなくちゃそれは劇とは言えない。
だから「自分が出せた」はプロにとってゴールじゃない。ということはデバイジングの過程もプロとアマでやっぱり違うってこと?具体的にどこが違うの?どうすればいいの?って授業でした、多分。