今年最後の授業です。
児演協しばいの大学戯曲研究講座も今年最後の授業となりました。
〜vol.3 児童演劇の戯曲とは〜
児童演劇の理想を語る時、「大人にとって真に面白いものは、子どもにとっても面白い」という言葉をよく耳にします。ボクもこの業界に入って最初の10年はそう思っていました。しかし今は「子どもにとって本当に面白いものは大人にとっても面白い」という意見に変わっています。
この二つは一見似ていますが、全く反対の考え方です。
大人が持っている最高のものを子どもに差し出すのが児童演劇の理想ではなく、子どもが生まれながらに持っている力を、演劇によって発揮してもらうことが児童演劇の理想の姿だと思うのです。本物の児童演劇は、その場に居合わせたすべての大人を変える力があります。子どもの方が大人に合わせる必要なんてないのです。
では、具体的に児童演劇の理想の戯曲はどのようにして書かれるべきなのでしょうか?
そこに大人向けの戯曲とは違いがあるのでしょうか?
アシテジ南アフリカ大会での経験や、韓国の俳優・演出家・神経心理学者ジャッキー・e・チャン氏が教えてくれたこと、甥っ子姪っ子との体験談を、人類学者山極寿一さんや音楽学者小泉文夫さんの言葉とともに考えます。新作『はれときどきぶた』にも触れます。ふるってご参加ください。
・ベイビーシアターの衝撃(存在と存在)
・子どもはなぜ悪い言葉を覚えるか(意味と音)
・教育と演劇の違い(体の言葉)
・プロの歌とお母さんの子守唄(子どもの力とは)…他
2018年11月20日火曜日 ※木曜日→火曜日に曜日を訂正しました。
代々木オリンピックセンター カルチャー棟・小練習室13
18時半〜21時半
参加費2000円
※なるべくお釣りの出ないようご協力お願いいたします
お申し込みは、西上メールアドレス…info@amano-jaku.com
もしくは、児演協(電話番号…03-5909-3064 メールアドレス… info@jienkyo.or.jp)までお願いいたします。