詳細発表! 新作『夢応の鯉魚〜雨月物語〜』は、府中のイベント 「暮らしと表現の芸術祭フェット2018」の参加作品です!

新作『夢応の鯉魚(むおうのりぎょ)』のチラシが完成しました。

製作日誌スタイルでお届けするはずだった『夢応の鯉魚』ですが、やはり稽古場に入るとそんな余裕はなく、自分の中に化学反応が起こるのを待つ不安定な精神状態では後手後手。そうこうしている間に、企画者であり、本作主演の綾香詳三さんからチラシが届きました。気がつけば公演まで一月ちょっと。というわけで、製作日誌は一休みして、作品の正式なアナウンスをさせていただきます。あ、一応申し上げておきますと稽古や執筆はどんどん進んでいます。とても楽しい毎日です。でも製作日誌を書く気持ちにはなれないんです。今まさに発酵しているものを客観的にレポートすると、大切なものが逃げていく気がして…

目次

概要

今回の作品は、東京府中市のイベント「暮らしと表現の芸術祭フェット2018」の参加作品です。フェットとは2016年に始まった新しい催しでその意義について、このように宣伝されています。

このプロジェクトの目的は東京多摩地域、府中に暮らし制作するアーティストが、積極的に地域に関わり、地域の中に発表の場を広げる機会とつくることです。

 

これに、府中市在住の俳優、綾香詳三氏と演奏家の大和龍弦氏がエントリーしました。作品発表の場を提供してくださったのは、府中駅前の大國魂神社脇にお店を構えるカフェサンクさんです。

 

カフェで物語を立ち上げる… 今のボクにとってはプロセニアムや照明装置のある劇場で物語を立ち上げるよりも刺激的な企画だと思い、企画者綾香さんのお誘いに乗る形で『夢応の鯉魚』の脚本・演出と、総合演出という立場で参加することにしました。

作品

総合タイトルは『夢幻』。四つの短編を二日間にわけて上演します。

12月1日(土) 16時〜17時半

  • 『雨月物語より 夢応の鯉魚』
    原作…上田秋成
    脚本・演出…西上寛樹
    出演…綾香詳三、大和龍弦
  • 『夢十夜より第一夜』
    夏目漱石作
    出演…綾香詳三
  • 『逢坂の月』(琵琶弾き語り)
    出演…大和龍弦

12月2日(日)16時〜17時半

  • 『雨月物語より 夢応の鯉魚』
    原作…上田秋成
    脚本・演出…西上寛樹
    出演…綾香詳三、大和龍弦
  • 『山月記』
    中島敦作
    出演…綾香詳三
    琵琶演奏…大和龍弦

絵描きの高僧が魚になってしまうという江戸期のコミカルな変身譚から、死者との対話、荒ぶる自尊心ゆえに虎と化す男の物語まで。夢と現(うつつ)、現実と超現実を往復する番組となっております。

※途中お茶休憩あり。カフェでのイベントですので上演中もお飲物をお召し上がりいただけます。

出演

綾香詳三…登場人物が変身する物語をこよなく愛する役者であり本作品の企画者。
綾香さんは、横浜ボートシアターの作品に出演されていた時からボクの憧れの役者さんです。リアリズム演劇ではなく語りを追及されてきた稀有な存在。今回ご一緒できること本当に楽しみにしています。

大和龍弦…琵琶、尺八、太鼓の演奏家。日本伝統文化を足元から支える畳職人でもある大和男子。
龍弦さんとは、今回初顔合わせです。音楽=西洋音楽という枠組みの中でしか音を捉えられていない演出家としての自分の現状に最近危機感を持ち始めていたので、この出会いは嬉しい! 琵琶や尺八は音そのものが景色を持ってます。すごい!この超硬派のお二人とどんな『夢応の鯉魚』を立ち上げられるか、そして総合演出としてどんなプロデュースができるか…ワクワクする闘いが始まっています。二日間だけの特別公演、ぜひご来場ください!

お申し込み先

チケット代はフリードリンク付きで1,000円。当日精算。
お申し込み先は、イベント担当田中さん宛て、
電話番号…090ー4626ー9802
メール…zab.zab.1220@gmail.com

もしくは、西上へ。
info@amano-jaku.com(西上アドレス)

ご連絡お待ちしております!

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